#017   ●戦争を知らない子供たち(03/3/24)


30年以上前、ジローズの「戦争を知らない子供たち」という曲がはやった。
ちょうど70年安保の年、ベトナム戦争もまさに泥沼化しようとしていた頃である。

戦後生まれといいながらも、親からは戦争当時の話をよく聞かされ、
貧しいながらも、日に日に豊かになっていくことを実感できた時代であった。
歳を重ね、十分大人になったはずなのに・・・。

湾岸戦争、アフガン、そして今回のイラク戦争。
衛星通信からのリアルな報道は、まるで日頃見慣れた映画のワンシーンのようで、
悲惨な現実を見つめることすらできない。

アメリカにとって、この戦争で何が解決できるのか?
イラクにとっても、国民に大きな犠牲を強いる戦争をなぜ回避しようとしないのか?
あまりにも多くの疑問を感じずにはいられない。

言論を制限され、大統領支持率が100%にも達する、異常な独裁国家。
世界の市民感情からは、ほど遠い倫理感を持ちながらも、世界の警察たらんとする大国。
どちらも不気味であり、未来に一抹の不安を覚えざるを得ない。

もういい加減に、戦争の悲惨さ、戦争の愚かさを認識できる大人にならなければ・・・。 


   戦争が終わって 僕等は生れた
   戦争を知らずに 僕等は育った
   おとなになって 歩き始める
   平和の歌を くちずさみながら
   僕等の名前を 覚えてほしい
   戦争を知らない 子供たちさ

   若すぎるからと 許されないなら
   髪の毛が長いと 許されないなら
   今の私に 残っているのは
   涙をこらえて 歌うことだけさ
   僕等の名前を 覚えてほしい
   戦争を知らない 子供たちさ

   青空が好きで 花びらが好きで
   いつでも笑顔の すてきな人なら
   誰でも一緒に 歩いてゆこうよ
   きれいな夕日が 輝く小道を
   僕等の名前を 覚えてほしい
   戦争を知らない 子供たちさ
   戦争を知らない 子供たちさ


▲他のひとりごと   ▲HOME