#033   ●葉っぱの赤ちゃん(07/04/05)


新緑のまぶしい季節がやってきた。

梅に続き、こぶし・ユキヤナギ・レンギョウ・ソメイヨシノ・モクレン・・・。
草花もパンジーにチューリップ・ムスカリ・・・。

この季節、桜を筆頭に百花繚乱にばかり目がうばわれがちであるが、いっせいに芽を吹く新緑が好きだ。
特に常緑樹の新芽は、古い葉っぱが濃い緑色をしているのに比べ、きみどり色の新芽がみずみずしさを感じさせる。

中でもクスノキの新芽が好きだ。
多くの新芽がきみどり色であるのに対し、クスノキは茶色っぽいというか赤みがかった色をしている。
遠目にはクリスマスツリーの雪の飾り付けのように、ちょこんちょこんと古い葉っぱの上に茶色の縁取りをしたようでもある。
色が赤っぽく見えることからも、まさに葉っぱの赤ちゃんである。

落葉樹に比べ外見は変わらないように見える常緑樹も、一年をサイクルに古い葉っぱが落ち新しい新芽に変わる。
樹齢何百年のクスノキの大木も、脈々とこうした新陳代謝を繰り返してきたわけである。

我々も一年に一回、古くなったパーツを新しくリセットしたいものである。


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