#021 ●高橋尚子とPI(04/3/15)
アテネオリンピック女子マラソン選考において高橋尚子が落選した。
さぞかし日本陸連も苦渋の選択であったであろうと思う。
これまでに経験したいくつかの疑惑的な選考結果を思えば、今回は世論を含めた評価においても、妥当かつ正しい選択であったと思う。
まさにPI(パブリック・インボルブメント)の観点を重視した結果であり、メディアを通じて十分な説明もなされた。
しかし、最善の選択であったかには疑問が残る。
高橋尚子の実績を鑑みれば、大一番での期待値は他の選手を遙かに凌駕するものであり、応援する国民の熱意も無視しがたいものであろう。
また、近年のオリンピックの商業主義的な性格を考えれば、Qちゃんの出ないマラソンは、○○を入れないコーヒー・・。
難しいことは百も承知であるが、必ずしも最善のプロセスが最善の結果を生み出す事にはならないことも事実である。
合理性、公正さ、透明性・・が大事である反面、情の世界も決して忘れてはならないと思うのだが・・。
しかし、かえすがえすも本当に残念な結果である。