#029 ●『超』異常気象 (06/07/31)
どこかの県で、若者の交通事故が絶えないカーブの標識を、
「急カーブ」から「『超』急カーブ」に変えたと言う話を聞きました。
普通の急カーブより、もっと気をつけてくださいというメッセージを
「超」の一字に託したわけです。
若者言葉の活用で事故が減れば大いに結構。
本当に効果があれば、今までの「急カーブ」はどんどん「『超』急カーブ」
に変わっていくことでしょう。
近年、猛暑・大地震・大津波・大雪・大雨・・・、と気象の世界では「大」が
大安売りです。
異常気象という言葉も使い尽くされ、異常を異常と感じなくなってしまいました。
異常が通常で、本当の異常は「超」異常と言うことになってしまいました。
日中最高気温30度を超えれば真夏日、夜間の最低気温が25度以上で
熱帯夜ですが、もうだれも驚きません。
これからは、日中最高気温35度以上が「超」真夏日、夜間最低気温30度以上を
「超」熱帯夜と呼ぶんでしょうか。
でも、どちらも「『超々』急カーブ」や「『超々』異常気象」はご遠慮願いたいものです。